記事No.: 34 日時: 2016/11/12(Sat.) - 2016/11/14(Mon.)
だいぶお馴染みになってきた,離島旅行シリーズにして5回目の一人旅,今回は人に話すと四国にあるのかと勘違いされがちな島,徳之島に行ってきました.個人的には離島の事を色々と調べる前から知っていて,長寿の人などの出身地で有名な島です.周囲長は100km近くもあるのにレンタサイクルが見付からなかったので,基本的には徒歩での移動となり,今回は島の北の方を歩く事にしました.
先ずは定番ルートの羽田空港→鹿児島空港です.
羽田空港
鹿児島空港
今回は前日に何か大変な事が起こったりもせず,滞り無く徳之島空港に辿り着きました.初めて行く場所なのに,慣れて来ている・・・?
徳之島空港
空港から出た瞬間に夏の暑さを感じつつ,南の方へ向かいます.
空港の近く
あまり歩く人は多くなさそうで,歩道はサトウキビがはみ出ている所が多かったり,大量のバッタが飛び回っていました.ショウリョウバッタとか東京で見るとテンション上がるのに,3日間歩いてたら見飽きてきました.
工業地帯っぽい所
小さい湾のところがちょっとした工業地帯っぽくなってました.奄美諸島の道は重機などが多いです.
ヤギ小屋
いつものようにヤギ小屋を発見.
こっちを見る牛
牛小屋も発見.近付くと皆でこっちを見てきます.
犬
人懐っこい飼い犬.徳之島は犬を飼っている家がかなり多かったような気がしました.
空港の南の方に行った理由は色々な動物を探す事ではなく,犬の門蓋と言う所を見るためだったのですが,地図上で見ても全く分からず,時間が無くなるとマズかったので諦めて戻る事にしました.変に道を外れたりしなければ行けたような気がしなくもない.
浜辺
戻る途中で見た浜辺と岩場.なかなか特徴的.
海
空港近くの海,と足場.折角なので先まで行ってみました.
水上
一番先から陸の方を向いての一枚.
水上(逆方向)
そして海の方を向いての一枚.足場と水面に高低差が殆ど無いため,波が来たりして急に足場が無くなりそうで緊張しました.
記念碑
その近くの記念碑.この辺りは公園且つ観光スポットになっていたようです.
陸の中の海
奥の洞窟のような所の先は海の中と言う,ウンブキと言う所.特に事前にチェックしてた場所ではなかったけど,良い雰囲気です.
空港に戻り,この日は時間的に徒歩で泊まる場所に向かうのが無理だったのでタクシーを探しました.乗車口には1台も居ないのに降車口には沢山居たので,そのうちの1台の人に話しかけたら,それは予約客を待ってるタクシーで,急に来た客を載せる車はもう遅い時間なので来ないとのこと.だけど,その人が気を利かせてくれて,帰る途中(?)の同僚を電話で呼び出してくれました.あと,仕事じゃなくて遊びに来た上に,特に島に知り合いも居ないと言ったら喜ばれました.やはりここに来る理由は仕事の人が多いんですね.何となくそうは思っていたが.
宿
タクシー代が予想以上に高価な事に驚いたけど,取り敢えず無事に宿に到着.実はこの時が人生で初めて一人でタクシーに乗った時になります.大体はタクシーを呼ぶより歩く事にしています.
食堂
民宿の食堂.期待通りの雰囲気の良さです.
焼酎
夕食は焼酎飲み放題になっていると聞いてたけど,テーブルの脇に置いてあるのを自分で好きなだけ注ぐスタイルでした.しかも瓶が一升瓶より更に大きい・・・.
伊勢海老鍋
そして,今回の旅行の主目的である,伊勢海老鍋.実は今回,島の中心地ではなく北側を観光した理由は,この料理を出す民宿に興味を惹かれたからで,ここが島の北にあったからです.観光地は全て後付です.他にも魚介類が多数入ってて旨い.何故か2人前くらいあったけど完食.
おじや
一通り食べ終わった後の出汁を渡して作って貰ったおじや.3人前くらいあった気がするけど旨かったので全部食べました.
今まで鹿児島県の離島に来た時はWiMAXの電波は入らず,ホテルのネット環境もあまり無いけど時々あったり,今回の民宿は雰囲気的にネット環境は完全に無いと思っていたのですが,最近対応してくれたっぽい無線LANのルータが廊下に設置してありました.おかげで部屋で地図を読んで色々調べたりゲームをしたり出来ました.
2日目.
朝食
割りと普通の民宿の朝食.だけど醤油が東京のものと少し違っていて(微妙に甘い?),玉子かけご飯は少し違う味わいでした.
島の北東
朝食の後は,島の東の方を目指して徒歩で出発.
夏場の道
歩道はあったり無かったりだけど,自動車が殆ど通らないしバッタも自動的に避けてくれるので,歩行はかなり楽です.草木のバリエーションも多くて,木の実を集めるのには最適な道でした.
畦
4mk強くらい歩くと,畦に到着.ビーチとフルーツガーデンのある辺りです.
畦の道
畦の海の方へ続く道.略して畦道かも知れないけど畦道ではありません.畦はアゼと読みます.
ハイビスカス
この辺りではメジャーだけど東京では見掛ける事のないハイビスカスも色々なところで見ました.
プリンスビーチ
皇族の方が訪れた事があるのが名前の由来の"畦プリンスビーチ"に到着.近くに自動車が何台か停まってたり,人が数人居ました.
浜辺
奥の岩場を越えた辺りで海に入りました.
水面
ここの水もとても綺麗です.
海
海を眺めたり,
空
空を眺めながら20〜30分.
岩場
その後は西の方の岩場を歩いて良く分からない生物を見付けたりしていました.
ビーチを出て道が分岐した所まで戻り,昼食を食べました.この手の旅行の2日目としては珍しく,ちゃんとした食事場所が見付かりました.
油ソーメン
島の名物として有名な油ソーメンを食べました.喜界島で食べた時ほどの衝撃は無かったけど,旨かったです.
その後は併設されているフルーツガーデンに行きました.園内が無人でどう考えても海側の出口(?)から無断で入れそうに見えたのですが,普通のルートから料金を払って入りました.
馬
飛びかかりたくなるほど良い毛並みをしていた馬.先に近付くと噛まれるので近付かないで下さいと言われていたので,ギリギリの距離を保つだけにしておきました.
山羊
日陰で休む山羊.フルーツガーデンと言う割には,動物の方がインパクトがありました.
フルーツ
入口で貰ったガイドの用紙にフルーツの一覧が書かれてたんだけど,フルーツの樹の方には立札が無いため,どれがどれかは5〜6割しか判りませんでした.
フルーツ2
この辺りの特徴的な葉は大体判ったけど,この文章を書いてる今は大体忘れています.
フルーツガーデンを出た後は,来た道を引き返して宿に帰りました.
脇道
しかし同じ道を通っても勿体ないので,行かなくても良い脇道に積極的に入って行きました.GPSの地図を見ながら行けそうなところまで行って,本線に戻る事を繰り返していました.
宿の傍
宿の辺りまで戻ったけど,夕飯までにはまだ時間があるので,近くの,と言うか海沿いの宿なので海を見に行きました.
ソテツトンネル
ついでにソテツトンネルと言う観光スポットもあったので,くぐってみました.途中で巨大なムカデが居て引き返そうかと思ったけど,トンネルを抜けた先に展望台があると書いてあったので強行する事に.
展望台
苦難を乗り越え,展望台に到着.思ったより高所でちゃんとした名所になっている上に眺めも良かったので,旅行前は行く予定は無かったけど来て良かったと思いました.
加計呂麻島
遠くに別の島も見えました.距離感は分からないけど,方向とそこそこの大きさからして,加計呂麻島に違いないと思います.そのうち,逆に加計呂麻島に行って徳之島を見てみたいものです.
宿に戻ってもまだ割りと時間があったので,11月なのに冷房を点けたりしながらゲームしていました.その後に夕食.
煮付け
メインは魚の煮付け.しかし非常に量が多く,大食いの人でも満足の食べごたえです.他にも刺身などもあったり,今日も焼酎は飲み放題だったり,食事目当てで何回も来たくなる所です.
食後はこれからの予定に関する電話やメールなどをしてから就寝.夏なので窓は開けっ放しです.
3日目.
この日は宿から空港へ向かうのみなのですが,その道はおよそ15km,観光地に寄りながらだと20kmくらいの道のりになり,ある意味で今回のメインの日とも言えます.
朝食
2日目と似た感じの朝食.この宿の食事の特徴なのかどうかはまだ分からないけど,肉料理は1度も出てきませんでした.これが徳之島の長寿の秘訣なのでしょうか.島に沢山居る牛は全て闘牛用で,食肉用は居ないと言う事なのかも知れません.
北の道
朝食後すぐに出発.空港への道も歩道の狭いところが多いけど,この日も自動車の通行は少ないので安心です.
犬達
近くに民家は見当たらないのに,首輪を付けた犬が2匹だけで遊んでいました.ここに居る経緯が謎なのですが,お忍びでデート中だったのでしょうか.近くに観光地も無いし,ここに居たら普通に考えて人間に写真撮られたりするわけがないしな.
アダンの実
島の色々な所に自生していたパイナップルに少し似ているアダンの実.調べてみたらそれほど美味しくないそうですが,語感と見た目が良いので,徳之島をモデルにしたRPGなどを作った際は回復アイテムとして登場させたいです.
手々浜海浜公園
この日の最初の目的地,手々浜海浜公園に到着.海のすぐ傍まで草地になっているのが特徴的です.
海辺
湖っぽい波打ち際.
ブレーカーとコンセント
屋根付きのバーベキューを出来る場所が幾つもあったのですが,全て壁にコンセントがあり,上部にブレーカーも付いていました.近代的で電子的なバーベキューが簡単に楽しめそうです.
脇道
海浜公園を出た後は,来た道を戻らず,脇道を通って本線に戻る事にしました.意外と長い脇道で墓地を通ったり,トラックや草刈りしてる人が居たり,ちょっと通って良いのかと言う気がしたけど多分通って良さそうな道を行きました.
自販機の無い道
そして本線に戻ってきたけど,この日も完全に夏で,日差しを受け続けてたら飲み物が欲しくなりました.しかし集落はまだ先で,自販機は見付かりません.
ムシロ瀬
次の観光スポット,トイレはあるけど自販機は無いムシロ瀬に到着.カッコ良い岩場が特徴的です.
岩場
雲の感じも含めて,ファンタジー世界っぽい雰囲気が出ていました.
岩場2
何となく国外のどこかの海の近くのような雰囲気もありました.
脇道
そしてまたムシロ瀬の傍の脇道を通って行きました.見ての通り,日差しを遮る事が出来ていません.
牛小屋
ここでも牛小屋を発見.今回写真を載せてない所でも何度も牛小屋を見たのですが,全ての牛小屋で牛達は絶対にこちらを見てきました.暇してて近くを歩く人が珍しいのか,自分が牛に好かれるタイプなのか,自分は牛飼いの職業適性が極めて高いと言う事なのか・・・.それはともかく,この牛小屋のすぐ傍に自販機を見付けて一安心です.
与名間海浜公園
島で毎年開かれるトライアスロンで,自転車から水泳への切り替えポイントになっている与名間海浜公園に到着.ある程度空港に近い事と,そのような事情から,かなり広くて施設も充実しているビーチです.
休憩場所
屋根付きのベンチを見付けたので,暫く寝転がって休憩しました.この日は有給を取った平日だったので,会社の人は冬の寒さが厳しくなってきている時期に,そろそろ午後の仕事に取り掛かろうと言うさなか,自分は夏の暑さを感じながら空を眺めつつ昼寝をしていると言う事です.
そんな事を考えながら休憩した後,後は空港に行くだけの道に向かいました.途中で昼食を食べる事の出来そうな場所を見付けたんだけど,時間調整がし難くなって,汗だくでラストスパートをかけて空港まで走るのは辛いので,一気に空港まで行く事にしました.
寝姿山
1日目のタクシーを呼んで貰った親切な方が教えてくれた,寝姿山と呼ばれている山.人が寝ている姿に似ている事がそのまま名前の由来だそうです.「寝姿山」で調べても別の場所の情報が出て来るだけなので,ちょっとネットで調べただけのニワカ徳之島ファンには分からないローカル情報ではないかと思います.
空港の近く
空港の近くの運動公園に続く道.この後,空港が見えるのに中々辿り着けなくて,結局,反対方向に周って1日目と同じ方向から入る事になって少々焦りました.別の所で食事して時間が無かったらかなり大変な事になってたかも知れん・・・.
鶏飯
空港のレストランで鶏飯を食べました.奄美大島で食べたのと同じくらい旨かったです.
その後は水を何度もお代わりしつつ,出発時刻まで待ってから鹿児島空港へ.
雨の鹿児島空港
この日の鹿児島は雨でした.しかしJuuma氏の天気の運は良いため,徳之島では1度も雨は降りませんでした.ここから羽田空港へ向かい,冬の寒さを感じつつ帰宅しました.この時から何日かして関東地方では雪が降ったので,個人的には凄まじい気温の格差でした.
と言う事で,以上が種子島,奄美大島,屋久島,喜界島に続く離島旅行シリーズの,徳之島の旅行の記録になります.鹿児島県&飛行機で行ける&Juumaが行った事ない,の3条件を満たす離島は,沖永良部島と与論島を残すのみになりました.
徳之島は島の広さの割に交通手段の選択肢が少なく,欲張って沢山の観光地に行く事が難しい島ですが,島の外周がトライアスロンのコースになっている事から,自動車や自転車では走破し易いため,南国の雰囲気と綺麗な海を楽しみたい方には,是非とも自動車や自転車で行ってみる旅先として検討してみる事を薦めたい島です.
記: 2017/01/03(Tue.)
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