記事No.: 25   日時: 2015/03/19(Thu.) - 2015/03/21(Sat.)


  2014年の夏に初めて1人旅(奄美大島)を決行して以来,どこか他の島にも行ってみたいと考えていました.年が変わる頃,今度は屋久島に行ってみようと(特に理由はなく)考え,折角なので普通に観光地を周るのとは別の方向性を考えていました.

  そして2月の侍り社・大分旅行が終わったあたりで本格的に考え始め,もしかして屋久島の大きさだったら(計算上)1日で1周出来るのではないかと思い,その辺りで大した計画も立てずに飛行機と宿を予約.3月は混んでるせいか「キャンセル待ち」と言われ半分諦めていたら,半日後には予約が取れたと連絡が来てしまい,雑な計画のまま出発に至り,臨機応変な対応を余儀なくされる事になりました.多分,自分の1人旅は今後もそんな感じです.

  今の会社は土曜日に祝日が来ると金曜日に振り返られるため,更に有給を取った木曜日の朝に出発.平日の割にはそこそこ混んでた羽田空港に行きました.


木曜日の羽田空港

  半年前の初めての1人旅行の時より緊張感に乏しいまま飛行機に乗り,鹿児島空港へ.結局のところ,朝遅刻しないように起きられるかが毎度の旅行で一番緊張するポイントです.そこさえ崩れなければ,他は何とかリカバリが効く筈です.


大雨の鹿児島空港

  鹿児島空港にて,屋久島行きの飛行機を待ちました.予定時刻に遅れた上に,「強風のため着陸出来ずに引き返す場合もあるぜ!」とアナウンスされて少々驚いたけど,結果的には30分遅れくらいで無事到着しました.


屋久島空港

  奄美空港と似たような感じをイメージしてたけど,遥かに小さい屋久島空港に到着.種子島空港よりも小さいかも知れません.ここで雨は止んできて一安心.


昼食

  空港の食堂はなかなかメニューが充実していて,トビウオの唐揚げ付きのうどんなどもあったんだけど,バスの時間が迫っていたのでカレーうどんにしておきました.

  昼食を急いで食べた後は宮之浦港行きのバスに乗りました.雨が再び降ってきたので,降りた後はレインコートを取り出したけど,風も吹いてきて装着が大変でした.


大雨と強風の宮之浦港

  フェリーに乗る人達も居たけど,フェリー動いてるのかな・・・.

  豪雨に晒されながら自転車を借りる店まで行き,今日はヤクスギランドへ行く予定だと告げると,店の人には山の上り道で1日がかりなので無理と言われ,若干テンションを下げて出発.雨の中5分くらい走ったあたりの急な下り坂で転び,更にテンションが下がりました.一部プラスチック的な部分が壊れたけど走行には影響は無かったので,返す時に修理費を余分に払うのと,その後の走行で雨のせいで体力がかなり奪われたくらいで済みました.

  そんなわけでヤクスギランドへ行くのは早々に諦めたけど,飛行機の遅れと悪天候が無ければ,何とか行けたような気はしています.まぁ,そのうちレンタカーかバスで行くのが無難か.


安房

  島の南東の方向,安房のあたりまで着いた頃には雨は上がっていました.レインコート付きで走るのと無しで走るのでは,消費する体力が大違いです.

  そこから山道を2〜3km上り,屋久杉自然館に到着.1日目の目的地はここに変更です.



  建物に入る前に,散策コースのようなものがあったので,先にそちらを歩きました.



  そこそこの高地だからか,海が見えました.


屋久杉自然館

  散策の後は自然館と言うか内容は屋久島の歴史館に入りました.焼酎に関する歴史がなかなか興味深かったです.屋久杉に関しても,島内には植林された物が多数である事も初めて知りました.奄美でも思ったけど,自分は地理と歴史の知識が非常に少ないので,こう言う史料館みたいなところは非常に勉強になります.コスト(時間的にも金銭的にも)のパフォーマンスが良い.

  自然観を出た後は,下りの山道をサクサクと降りて行って,ホテルに到着.外面は普通のホテルだったけど,フロントの方が部屋まで案内してくれたり,WiFiが無かったり,若干,昔ながらの雰囲気がありました.

  部屋でオフライン用のゲームをしたり,オフライン用の地図を見たり,シャワーを浴びたりゴロゴロしてから,夕食を食べに行きました.


夕食inホテル

  ツアーに夕食無しのプランが見付からなかったので,仕方なく夕食付きにした感じはあったのですが,結果的には大正解でした.周辺にはあまり飲食店らしき所は見付からなかったし,上図のような和食は大好物です.ドリンクメニューに焼酎が充実してるところも良し.刺し身旨い.

  夕食の後は,半分転寝したり記憶が飛んだりしながら就寝.ここ最近,自宅でも旅行先でも何処に居ても,食欲と睡眠欲を阻む精神的な要因が全く無いのは幸福な事なんだろう思います.



  2日目.

  (記憶の限りでは)7時半頃に起床し,8時頃に朝食に向かいました.


2日目の朝食

  和食の朝食も旨かったです.

  8時半頃,安房から南の方へ出発.(スマートフォンの方の)地図のGPSが上手く働いてなくて色々操作してたら,知らない人に話しかけられ,「大川の滝に行ってみると良い.でも遠いよ.」と,観光地について教えて貰いました.今回,他にも現地の人達に挨拶される事が多く,島全体がメンタル的な意味でも観光地っぽい印象を受けました.


島の南東辺り

  島を囲む77号線を走ったんだけど,地図で見る限りはずっと海岸線かと思ってたら意外と起伏が多い道で,上りは自転車から降りて歩き,下りは自転車に乗って疾走して行くと言うパターンで走らせて行きました.


焼酎川

  "焼酎川"と言う名のバス停.前日の屋久杉自然館での情報によると,かつて屋久島では各々の家庭で焼酎が造られていたけど,ある時,政府により禁止され,それでも作り続ける(密造する)家庭が残ったそうです.そう言った密造が盛んだったところの地域が焼酎川と名付けられ,今でもバス停の名前として残っているそうです.・・・と言う事で,実際のバス停を見付けて非常にテンションが上がりました.それにしても,味噌や漬物みたいに家庭で焼酎が作られてた時代って,酒が好きな人にとってはどれだけ面白かった事か.


島の南辺り

  小島か平内の辺り,島の南を走る.起伏は多かったけど,後から考えると,島の中でもこの辺りは比較的平坦な道だったと思います.


大木

  杉ではない大木.面白い造形だったので撮ってみました.


島の南西辺り

  南西辺りに到達.右を向くと高い山が見え,


海が見える

  左を向くと海が見えてきました.山と海岸が常に近いです.


島の西辺り

  島の西,の方でも南の辺り,つまり栗生に入った辺り.店や民家はあるものの,西の方は観光地っぽい雰囲気はあまりありませんでした.


自動販売機

  更に進んで路上でアクセサリを売ってて大声で呼び掛けて来る人などを通り過ぎ,自動販売機を発見.だいぶ進んだので,ちょっと休憩しました.


屋久島の猫

  食べ物が欲しかったのかそう言うキャラだったからか,自動販売機の傍の物置に居た猫が懐いてきました.多分,種類は関東地方で良く見る猫と同じです.


大川の滝

  もう少し進むと大川の滝に到着.写真だと縮尺が分かり難いけど,人の横幅はこの画像では20pixくらいしかありません.他にも自転車で来てる観光客が何人か居ました.あとずっと勘違いしてたけど,"オオコのタキ"と読むそうです.


海岸線

  更に起伏が大きくなった道を進み,割りと疲れてきつつ進みました.地図で見ただけだとあまり分からなかったけど,西部はここまで山道だったとは.


屋久島の猿

  道端に猿を発見.突然,沢山現れて,しかも向こうは大して警戒する様子も無いのでこっちが驚きました.自転車なら普通に避けられるけど,自動車で来た人は避けて行けるのだろうか.


屋久島の鹿

  そして鹿も発見.こちらは近付くとすぐに逃げてしまうので,上記の写真は遠くから高倍率のズームで撮りました.


一車線

  車線が2→1の道に突入.ここからが西部林道と呼ばれてる本もあったような気がします.水分補給は途中で自動販売機を見付けた時に行おうと思ってたんだけど,この辺りは民家も電線も自動販売機も全く無い道が続いていました.


道の脇

  更に上り坂も多くて疲れもピークに達し,道の脇に平らな部分を見付ける度に少し休憩しつつ進みました.あと,流石にこのまま水分を摂らないのはマズいと思い,川の水も少し飲ませて頂きました.これで少し回復.


永田

  そんな感じでギリギリの状態で自転車を走らせ,永田の辺りでやっと自動販売機を見付け,1リットル分の飲み物を購入して一気に飲みました.


屋久島の猿2

  高台みたいなところの屋根付きの椅子に,妙に背の低い人が変な動きをしていたのですが,良く見たら猿が座ってただけでした.


海岸線2

  更にアップダウンを繰り返しつつ海岸線を走り,一湊→志戸子→宮之浦→空港→安房へ.本当は町に着いた時点で写真を撮りたかったけど,予定時間をおしてたり,そんな気力はありませんでした.


屋久島の猫2

  しかし,宮之浦を過ぎた辺りであまりにも面白い形のドラえもんが居たので,これは流石に撮影しておきました.後で調べた情報によると,かなり昔に作られたドラえもんらしいです.それにしても奇怪なバランスしてるな・・・.

  ドラえもんを撮った少し後に,夜になり暗くなってきて,懐中電灯アプリを駆使しながら更に走り,夕食の時間に何とか間に合った形でホテルに到着.西部林道で時間を取られ過ぎてあまり観光みたいな事は出来なかったけど,取り敢えず島1周は達成し,夕食抜きになるような事態は避けられたので結果OKとしておきたい.


2日目の夕食

  トビウオの存在感が目立つ夕食.疲れ切った後で屋久島産の焼酎を飲みつつのこの食事の満足感は,中々無い物です.


夜食?

  夕食の後は売店でつまみと更に焼酎を買って飲みました.このペットボトルの焼酎は一晩で飲むのに非常に丁度良いサイズなんだけど,奄美大島と屋久島でしか見た事がありません.関東でも売ってくれれば焼酎ユーザは増えると思うんだけどなぁ・・・.

  夜食を食べ終わった後に就寝.・・・だけど意識ははっきりしてなくて,いつ寝たのかは不明です.


GPSロガー

  出発前にMy Tracksと言うGPSで道順を記録するアプリを起動して鞄にしまっていました.到着後が上図になります.島が綺麗に囲まれてるのはなかなか壮観です.



  3日目.


3日目の朝食

  昨日の疲れが残る中の朝食.この日はあまり色々な所には行かずに,基本的にはホテル→空港に行くだけの予定です.


ホテルの周辺

  ホテルの外に散策出来そうなエリアがあるそうなので,徒歩で海の方面へ行ってみました.


海方面

  海が見えてきて,右手に庭付きの家がありました.ただこの辺りは岩場が少しあるだけで散策とは何か違う感じだったので,引き返して別の道へ.


林っぽい道

  どこに続いてるのか良く分からない道へ.


安房の海岸

  今度は普通の広い海岸に辿り着きました.種子島のロケット打ち上げなんかは,ここから見るのが良さそうです.

  ホテルの周辺を歩き回った後は,自転車に乗って空港に向かいました.


田代海岸付近

  安房と空港の中間地点辺り,観光スポットっぽいところがあったので,脇の道に入って立ち寄ってみました.意外と下り坂が長くて戻ってくるのが辛そうだったので,途中で自転車を降りて徒歩へ切り替え.


枕状溶岩

  枕状溶岩と呼ばれる面白い形の岩場がありました.


蛙の子

  海のすぐ傍なのに海水ではないっぽい池.もう1枚,更に凄まじい数の蛙の子が居る写真を撮ったのですが,なかなか閲覧注意な写真だったので載せるのは止めておきます.

  この後は海岸へ来た道を登って行き,空港へ行ってガソリンスタンドで自転車を返却し,昼食.


再び空港で昼食

  時間には割りと余裕があったけど,食堂で飛行機の時間を待ち,帰宅しました.

  と言う事で,ここまで見ての通り,目的は2日目に島を1周する事だったため,1日目と3日目は適当だし,メジャーな観光地はほぼ行ってないと言う,端から見ればかなり変なプランだったと言えそうです.今後の計画は鹿児島県の他の離島にも行ってみる事と,ちゃんと自動車などを使って屋久島のメジャーな観光地にも行ってみる事です.



記: 2015/05/16(Sat.) 



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