記事No.: 20   日時: 2014/08/31(Sun.) - 2014/09/02(Tue.)


  今年度に入った辺りから会社の自分のグループの人の出入りが多くなり,必然,(意志に反して)自分が要の存在になり,少しでも仕事があると休む事が出来ない状況になってしまい,8月に周囲が次々と1週間の夏休みを取る中,自分だけは休日も出社したり例年に無い酷い状況になりました.

  そんな中,グループの上司の更に上の上司が上手い事気を利せてくれて,9月の最初の週に遅れた夏休みを取る事が出来ました,そして突然休めると決まった事によりテンションが上がり,これは何かしなきゃいかんと考えながらJALのサイトで適当に画面の指示に従いながらマウスをクリックする事およそ数10分.気付けば奄美大島行きの航空チケットを予約してしまったのが夏休み1週間前.慌てて観光ガイド本を読んだり,新しい服を幾つか買ったり,何とか当日までに2泊3日の旅行の工程を取り決めるに至りました.今回行った場所は,地図上で言えば下図のような感じです.


行った場所

  バスやレンタカーなどの交通手段を調べると分かるのですが,慣れた人なら1泊2日でも回れるかと思います.しかし今回,初めての1人旅で,失敗する要素を極力減らした結果,時間がかかる代わりに当日の状況に左右され難い徒歩を多めに設定し,このような行き先になりました.

  と言う事で1日目.日曜日の朝,羽田空港へ.


羽田空港(日曜日の朝)

  今まで土曜日の朝と日曜日の夜にしか来た事が無かったので,人の少なさに驚きました.手荷物検査場に客が1人も居なかったので,今までの旅行のノウハウが無かったらここでいきなり躓いてたかも知れません.しかし伊達に20回もの長文日記を書いてはいないJuuma氏,華麗にQRコードをかざしつつ,毎日飛行機に乗ってるかのような素振りでゲートを潜り抜け,(金属探知に引っ掛からなかった事にホッとしながら)搭乗口へ行き,先ずは鹿児島空港へ.


鹿児島空港

  奄美空港行きの飛行機.乗り継ぎに関しても,今までの旅行のノウハウが無かったら無駄に手荷物検査場に行ってたような気がします.


奄美空港

  奄美空港に到着.着いた直後は,「初めての1人旅でこんなに遠くまで来てしまって大丈夫なのか・・・.」と急に不安になってました.だけど帰る頃には無事に,「仕事面倒だし暫くここで暮らしたい・・・.」と思えるようになりました.どちらが残念なのか.


鶏飯ラーメン

  着いたのは昼時だったので,空港にあった食堂で鶏飯ラーメンを食べました.基本的にライスも一緒に頼む事が想定されてたようで,量が少ない.けどこの後の工程を考えると食べ過ぎても良くなかったので,結果的には丁度良かったです.


空港の北

  昼食の後は,北のあやまる岬の方向へ.旅行客の殆ど全員がバスかレンタカー乗り場へ行く中,徒歩で向かいました.関東圏では1〜2週間ほど曇ってたので,久しぶりに晴れ間を見たような気がします.


山羊小屋

  歩いてる途中で凄いメェメェ言う音が聞こえたと思ったら,脇道を少し行ったところに山羊の小屋があって中に多数の山羊が居ました.1匹だけ,完全に檻の外に居るように見えたのですが,そう言うものだと思って気にしない事にしました.


ハイビスカス

  家の庭で育てられてたり,自生してたり,至る所にハイビスカスが咲いてました.旅行から帰ってきたら全くハイビスカスを見なくなったので,不安になりました.


あやまる岬

  空港から1時間強歩き,あやまる岬へ到着.やたらと綺麗な海が見えてきました.


あやまる岬/別方向

  日曜日だったので,公園(のようなところ)には,割りと多くの人が居ました.パターゴルフとかゴーカートとか,遊具も充実していました.


浜辺

  浜辺に降りてみました.珊瑚に囲まれてるからなのか分からないけど,砂粒も綺麗で関東の砂とは根本的に違う気がします.


水辺

  水中に蟹や魚が沢山居るのを観ながら,散策.


水辺2

  そのまま水際を歩きつつ,土盛海岸の方へ向かいました.


遠浅か引き潮の海

  いつもこんな感じなのか引き潮の時間なのか.潮干狩りし放題のように見えるのですが,採取してる人は見当たりませんでした.


浅い水辺

  浜辺に出た時から,用意していたサンダルに装備変更していました.水が良く透き通っていて,上の写真では水に入ってるように見えないですね.



  写真には映ってないけど,釣りをしてる人が1人だけ居ました.釣りスポットだらけで逆にあまり人が居ないのかも知れません.


土盛海岸近辺

  土盛海岸の近くまで来たところ.もう少し先が入江っぽくなっていて,異様に綺麗な色をした海に,日曜の昼なのに海水浴客は10人前後と少数で,漫画に出て来る金持ちキャラのプライベートビーチに遊びに来てるシーンみたいでした.この海岸が空港に近い事を考えると,早朝に東京を出発→昼前に土盛海岸に到着→夕方に東京に帰る,と言う,超贅沢な日帰り海水浴を行う事も(時間的には)可能です.資金的にはきっと難しいと思われます.

  海岸から道路に出て,靴に装備変更をした後,空港方面へ.


雨が降ってくる

  予定では空港を通り過ぎて南の方の海岸を眺めつつ名瀬方面のバス停まで歩こうと思ってたけど,途中で雨が降ってきて,すぐに止んだけど非常に疲れてしまったので,空港のロビーで休憩してから,名瀬方面のバスに乗りました.運転手はアロハシャツっぽい格好をしていたり,古仁屋方面の乗り換えが分からなくて困ってる客の為に一旦営業所に寄って行き方を教えてたり,色々ラフな感じが面白かったです.


市街地

  名瀬の市街地.今は名瀬"市"ではないので市街地と呼ぶのは正しくないけど,かと言って名瀬町内でもないところが難しいです.工事中の土地が割りと多かったり新築っぽい家も多かったり,雰囲気的には,横浜線の普通車しか止まらない駅の周りみたいな感じでした.海と空気の綺麗さは段違いだが.

  ホテルにチェックインして荷物を置いた後は,夕食を食べる所を探すために近くを1周りしてみました.しかし店の外にメニューが書いてない小料理屋みたいな所が多く,コミュ力の無い自分には入るのが難しい店が多かったので,メニューが分かり易かったチェーンの居酒屋に入りました.嫌いな食べ物は少なくとも日本国内には存在しない自信があるから,店内の雰囲気さえ分かれば行けるのだが・・・.


鶏飯

  しかし幸いにも奄美限定メニューが充実してたので,限定メニューと黒糖焼酎だけを注文しました.鶏飯うめぇ.


ツランコ(肉)

  ツランコと言う豚の顔の肉.詳細を調べようとネット検索しても,どうやらスポーツ選手のニックネームと名前が被ってるらしく,今一つ詳しい事が判りませんでした.

  夕食後,ホテルに戻る前に幾つかのスーパーに寄りました.輸送費がかかるからなのか,普通のお菓子なんかはやや高めでした.しかし黒糖焼酎が安くて,思わず大量に買いたくなりました."れんと"の一升瓶が関東の700mlより安かったような・・・.


ミント黒糖

  大きなサイズのミント黒糖を購入.3日目のチェックアウトの時間まで常備しておきました.因みに以前の種子島旅行の時に買った(物凄い旨かった)パッション糖も探したんだけど,見付かりませんでした.残念.



  2日目.

  ホテルの朝食(ビュッフェ形式)に鶏飯があったので沢山食べたかったけど朝なのでそんなに食べられないのを残念がりつつ,北西方面へ出発.


北の港

  敢えて道路から外れて港沿いを歩く.この辺りも相変わらず水が綺麗です.


港沿いの道

  小浜町方面にダイエーやヤマダ電機があるのを見つつ,北の方へ.


港(広場)

  広場のような公園のようなところ.平日の朝だけに人が殆ど居なくてだだっ広くて,清々しいです.


黒猫

  眼がとても黄色い,いかにもな黒猫.島で見る猫は関東で見るより細長い猫が多かった気がするけど,少し種類が違うのだろうか.


コンビニ

  道中,コンビニは幾つか見付けたけど,セブンイレブンやファミリーマートなどは無く,全て(自分としては馴染みのない)everyoneと言う店のみでした.月曜日なのにジャンプやヤンマガは売ってなかったけど,コンビニなのに酒の棚の黒糖焼酎の品揃えが豊富で価格も安く,この点に関してはおそらく関東の酒の量販店を超えています.


市街の道

  1時間ほど歩いた地点.この日は最高気温33度だったので,だいぶ汗だくになってました.暑い中歩くのはそこまで嫌いじゃないけど,鞄だけは片側の肩掛けではなく,もっと歩き易い物を買った方が良いと思いました.


山道

  あまり徒歩が想定されてない山道.川が沢山あったり暑くて植物が多いところって蚊が非常に多いイメージがあると言うか普通は沢山居る筈なのですが,この旅行中は日中殆ど屋外に居たにも関わらず1度も刺されませんでした.奄美大島って蚊が存在しない?のか?


大浜海浜公園の近く

  山道に入って1kmくらい歩くと,ようやく海が見えてきました.大浜海浜公園に到着した後,水分補給をして,先ずは奄美海洋展示館へ.


奄美海洋展示館

  近くの駐車場に車が沢山停まってるのが最初は不思議だったけど,展示館のすぐ隣に健康ランド的な施設があったからでした.・・・今気付いたけど,GoogleMapの表記が間違っているっぽい.地図上で"奄美海洋展示館"って書いてあるのがその施設で,少し右の何も書いてない建物が展示館の方ではないですか・・・.


水槽

  入館料を払って館内へ.熱帯魚っぽい魚が沢山居ました.


攻略本っぽい説明

  それぞれの水槽に生き物の名前と説明が書いてあるんだけど,このオニダルマオコゼの説明だけ,RPGの攻略本のモンスターの特徴・対処法みたいな書かれ方をしていました.これは近接攻撃は危険そうだから,投擲武器か魔法を多用して行くべきだな.

  2階に行くと大きな水槽があり,係員の方がレタスをくれて,魚や亀の餌になるとの事なので,水に浮かべてみました.


黄色い魚

  色々な魚が一斉に群がってきたけど,この黄色い魚が素早く,大体のレタスはこの魚の物になりました.


海亀

  亀の居る方にもレタスを浮かべると,素早く集まってきました.でも上手い位置に置かないと,狭いところに入れずに亀が困ってる隙にさっきの黄色い魚が食べに来てしまいます.

  レタスを消費し尽くした後は,学校の視聴覚室くらいの大きさの部屋で奄美大島の海についての映像を上映してもらってから退館し,遅めの昼食をとろうと外を彷徨いました.


展示館の外

  椰子の木とハイビスカスが多めの海の傍の広場を少し歩くと,浮輪などの海水浴用品やキャンプ用品や食べ物が売ってる店が見付かったので,中を見てみようとしたら,外でくつろいでた人達(店員)から「今日は開いてて開いてないようなものだよ」と言われました.昼食になりそうな物が欲しいと言ったらフィッシュバーガーがあると言われ,それを注文.他に全く客が居なかったので,調理器具の準備から始めてくれて,ほぼ特注みたいになってしまいました.


フィッシュバーガー

  昼食の後は,浜辺を散策.


大浜海浜公園の海

  学生っぽい人達が何人か居たけど,その他は広大な浜辺に誰も居ませんでした.流石は平日の昼間です.


大浜海浜公園の波打ち際

  この日は展示館に入る前から既にサンダルに装備変更していたので,波打ち際を歩く.


波打ち際/その2

  ここも遠浅っぽい感じではあったけど,前日の土盛海岸より岩場の少ないエリアが多めでした.


人の居そうなところ

  どんどん奥まで行ってみたら,人が滞在してた形跡があるけど誰も居ない謎のエリアに着きました.テントやタープではなくてビニールシートばかりだったし,現地の人が設置したような気がするけど,漁をする時の拠点?とかなのでしょうか.これ以上進んで人が居ると少々気マズいので,この辺で戻り,海に入ってのんびりと少し立ち尽くしてました.


海に入ったところ

  その状態で地平線を見ながら数10分間特に何もしない時間を過ごした後は,大浜海浜公園を後にしました.途中で水分補給をしつつ,次は博物館へ.


奄美博物館

  名瀬にそこそこ近い奄美博物館.中には大学のゼミか何かで来てそうな団体客が居て,1つ1つの展示で説明を受けながら周ってました.見たい物だけじっくり見て興味の薄い物は素早く通り過ぎる自分からすると,何だか大変そうに見えました.


ヤコウガイの杯

  興味があると言うか欲しくなった,ヤコウガイの貝殻の一部を切り出して作られた杯.これは両手で持っても良さそうな大きさだったけど,もう少しスケールの小さい物をレンゲとして使ってみたいです.これで魚介系のラーメンを食べたいです.


夕暮れの港

  博物館を出た後,再び港の辺りを通ってホテルに向かいました.


れんと

  朝は気付かなかったけど,黒糖焼酎のブランドの大きな看板(?)を発見."れんと"は確か去年あたりに一度飲んだことはあるけど,ここではアサヒビールみたいな位置付けなのでしょうか.


夕食/その1

  当然の事ながら物凄い歩き疲れたので,夕食は短時間で済みそうなラーメンにしてしまいました.チャーシューが旨かったです.


夕食/その2

  その後,スーパーで現地でしか売ってなさそうな食べ物と,酒屋に行って自分的に珍しかったペットボトルの黒糖焼酎を買いました.後になって思ったけど,これだけ歩いてここまで飲んで,良く3日目に普通に行動出来たものです.少しでも体調が万全じゃなかったら大変な事になってた気がします.



  3日目.

  この日の目的地は片道20kmくらいだったのでバスで行こうかと考えてたけど,前日までに貸し自転車屋を発見出来たので,300円で借りて出発.


自転車

  これでバスの時間に縛られず,尚且つ,途中で景色を見ながら行動する事が出来ます.でも坂道が多かったし普通は車で行く道なので,良い子は真似しないようにお願いします.・・・ギアチェンジの出来ないタイプだから上り坂が少し大変でした.


トンネル

  道中,トンネルが幾つかあって,最初は暗くて退屈なだけだったんだけど,暑くて疲れが出て来ると,涼しいし風通しも良くて走りながら休憩出来る重要なポイントになりました.・・・次のトンネルはまだか!(日差しの強い坂を登りながら.)


内海

  地図には"内海"と書いてあったところ.小さい湾のようになってて,非常に良い景色でした.


売店

  道の駅っぽい雰囲気の売店があったので,水分補給したりお土産を物色したりしてたら,タンカンジュースの試飲を勧められました.美味しくて買って行きたかったんだけど,重量が辛いので止めておいて,黒糖や奄美の黒ウサギストラップを買いました.あとこの辺り,海沿いだけど砂浜ではなく草木の多い低地で湖っぽい雰囲気で,キャンプ場でもあるんじゃないかと思うくらい良い景色でした.


マングローブパーク

  更に暫く走り,マングローブパークに到着.ロビー(?)で少し休憩した後,入園料を払って展示室を抜け,園内へ.


パーク内

  園内の案内図には色々とコンセプトの決められたエリアがあるような書かれ方だったんだけど,園内の殆どはパターゴルフ場のようになっていました.ゴルフ大会の予定表も貼られていて,パターのクラブを持った人達も何人か居ました.これは予想外の雰囲気.


カヌー乗り場

  1時間毎くらいに発着するカヌーの乗り場.どうやらこのマングローブパークの一番の重要地点はこのカヌー乗り場だったようで,予約しておけば良かったと後悔.もう少し滞在時間が長ければ乗れたんだが・・・.


池の付近

  カヌー乗り場の近く.前にも書いたけど,こう言う水辺にも蚊が全く居ないのが不思議でした.


マングローブ原生林

  展望台があったので登ってみたところ.ここから原生林を見渡して,初めてマングローブパークに来た実感が湧きます.ここまでの道は基本的にゴルフ場でした.


カヌーに乗る人達

  カヌーも見えました.当然ながら皆両手でオールを持ってるけど,カメラを片手に乗ったりしても良いのかが気になります.

  園内を見渡した後は,入口のところに食堂があったので,そこで昼食.


昼食

  軟骨うどんを食べました.その後は自転車で再び名瀬まで戻り,バスで空港に行って帰路に着きました.

  と言う事で,以上が自分の初めての1人旅行になります.1番見たかった海も天気が良くて色々見れたし,移動手段は人に勧められたものではないけど,個人的には全体的にそこそこ上手く行けたのではないかと思っています.

  1度行った事で地図を見て計算するだけじゃ分からない距離感も少しは分かったので,次回行くとしたら,1日目で古仁屋(島の南西の方)まで行って,2日目に加計呂麻島にも行ってみたいと思いました.



記: 2014/09/23(Tue.) 



面白かったらクリックをお願いします.


戻る


inserted by FC2 system