記事No.: 11   日時: 2010/02/13(Sat.) - 2010/02/14(Sun.)

  去年の長野県旅行は残念ながら1人欠席になってしまった事により,早々に計画を立て,2月にまたJuuma氏,ヴェハーリ氏,Kijokazu氏で旅行に行く運びとなりました.今回の行き先は日本です.但し,日本は鎖国のため長崎県の出島にしか入れないと言う事で,長崎県へ行きました.

  そんなわけで,土曜日の朝,先ずは飛行機に乗る為に羽田空港へ.


羽田空港

  旅行日記に地元の写真を載せてもアレな気がするのですが,飛行機に乗るのが人生で2度目で浮かれ気味なために撮ってしまいました.因みに,1度目は高校の頃の修学旅行(北海道)です.長崎には以前1度行った事があるのですが,その時は寝台特急で片道だけで1泊2日と言う贅沢っぷりでした.

  空港でヴェハーリ氏と合流し,携帯電話やポケウォーカー等に気を付けながら電子機器のチェックを済ませ,飛行機に乗りました.10年以上ぶりと言う事もあって独特の浮遊感は慣れないものだったけど,少し前にフジヤマに4回乗ったJuuma氏に隙はありませんでした.

  当日の関東地方は曇天だった事もあり,飛行機が雲の上まで上昇すると地表は全く見えなくなりました.


機内から雲を撮ったところ

  しかし雲自体の起伏が意外とあって,距離感や縮尺もイマイチ分からないし色さえ白くなければ普通に地面っぽかったです.自分には山とその傍の湖が見えます.


雲を着色してみた

  真ん中あたりに見える雲は標高何mだろう?

  近畿地方の上空あたりから(本当の)地表が見えるようになって,大きい島や半島などを座席にあった地図と見比べて楽しんでました.1人だったら無理だけど旅行スキルが高レベルなヴェハーリ氏が居るからこそ出来る事です.

  長崎に着いてKijokazu氏と合流し,最初はレンタカーを借りに行きました.空港が市街地から離れてるからか,多数のレンタカー会社の受付があって,送迎車も出てるのが印象的でした.あと送迎車に乗ってる間,着いてすぐなのに何故かいきなりポケモンの話題で盛り上がってたのも印象的でした.

  車の運転は,先にヴェハーリ氏が行い,途中の昼食で自分に交代し,運転してない人達は基本的に滑らない話や詰まらない話で盛り上げる役目でした.確か戦隊ヒーローの話もしてたような.あと,昼食の場所は良い所が見付からなかったので,至る所に点在するリンガーハットで食べました.

  目的地の雲仙地獄が近付いてくると,曲がりくねった山道だったり普通に道路まで湯気が立ち上ってたりと,徐々に凄い雰囲気になっていったのが面白かったです.ドラゴンボールでベジータの「ここからが地獄だ・・・」と言う台詞がありますが,これは雲仙地獄に近付いているときの状況を指しているんだと思います.そんなあまり類を見ない道をJuuma氏の運転で行くのは危険過ぎると言う声も上がりそうですが,日産車は運転がし易かったので大丈夫でした.アクセルの挙動はフォルクスワーゲンよりもしっくり来ます.

  暫く写真無し文章が続いたけど,雲仙地獄に着いたのでここから撮った写真を載せていきます.地獄の写真なので地獄絵図と言うヤツです.


雲仙地獄 入口

  多くの冒険者を毒殺していったガスが立ちこめていたので,パッシブスキルの「無呼吸」をセットして進みました.


地獄にあった立て札

  「地獄内は危険です」と書いてあるけど,そんな事誰だって分かってるような気がします.「生身で火星の地表に立つと危険です」みたいなニュアンスです.


地獄の風景

  後々(ゲーム作り的な意味で)役に立つかと思って風景を沢山撮りました.天然のエフェクト(=湯気)はとても良い感じです.


温泉らしき所

  地獄の周りには沢山のホテルや温泉が見えました.ここの温泉の脇に何故か,キングオブ著作権の異名を持つネズミの石像が置いてあったのですが,多分肖像権的にも良くなさそうなので写真は撮りませんでした.以前,昇仙峡に行ったときに「岩が偶然ミッキー型に削れたらどうなるんだろう?」って書いたけど,それが実際に起こっていたとは・・・.


地獄の小川


  金属のイオンを多量に含んでいると思われる熱水の小川.マグネシウムだかバリウムだかで石が白くなってて,無機的過ぎると言うか自然なのに人工の何かっぽい感じがしました.


ゲームっぽい道

  曲がり方と湯気で先が見辛い感じがとてもゲームっぽい道.シルエット的にはFF13に何度も出て来たような気がします.

  そんな感じでルシの使命を全うし,雲仙地獄を脱出した後は駄菓子屋さん博物館に行きました.


駄菓子屋さん博物館

  何となくネット検索に引っ掛かっただけで行こうと決めた所だったんだけど,雲仙地獄から歩いてすぐだし,懐かしの玩具がいっぱいで面白かったです.水田わさびの外の人で有名な某アニメキャラにそっくりのLoveチャーミーと言う謎のシール集(・・・だっけ?)がKijokazu氏のツボにハマり,2日目まで引きずってました.

  その後はヴェハーリ氏の運転で島原城へ.今回通った道全般がそうだったんだけど,神奈川などに比べて,あまり周囲を良く確認しないで運転している人が多く,特に大きい道を走行している時に細道から出てくる車が中々危険でした.自分達が初めて通った道だからと言うのもあると思うけど,ヴェハーリ氏はともかく,ペーパードライバ歴の長いJuuma氏に関しては,去年のうちにある程度の練習を積んで置かなかったら,マジで大変な事になっていた可能性が国会より指摘されています.

  若干話が逸れたけど,城に着いて駐車場に停めたら,そこはもう天守閣でした.


島原城

  要するに天守閣のすぐ隣に駐車場が設置されてました.自分はこういう事もあるんだろうと思ってたけど,こう言う城は珍しいそうです.Kijokazu氏談.


備前長船

  城には備前長船の太刀と刀(刀と脇差かも)など飾られてました.備前長船の波文は長時間見ても飽きません.


天守閣から見える平成新山

  陽の光に隠れて見え辛いけど,手前のくっきりした山の奥に見えるのが平成新山と言う,割りと最近出来た山らしいです.但しプレイステーションより前に出来たと言う事を考えると,割りと古いような気がします.ドット絵ならともかく,PSの3DCGのゲームは一昔前のゲーム感は否めません.


郷土資料館(のような所)

  普段はこの辺りの歴史とかの資料が展示されてるところらしいけど,2月半ばと言う事で雛祭り特集に取って代わってました.数々の雛人形が見れるのは大変有り難いんだけど,本来の資料も見たかったです.下駄スケートみたいな面白物品がもしあったとしたら・・・.

  1日目の観光は(車移動の時間が多かったために)以上の2点で,自分の運転→途中からヴェハーリ氏の運転(Kijokazu氏は面白い話をする係り)で長崎市内のホテルへ向かいました.

  チェックインした後は老舗の喫茶店へ行って,夕食に名物のトルコライス.


シーフードトルコライス

  スパゲティと米が一緒になった感じの料理です.発祥は知らないけど,サンドイッチ的な発想から生まれた物なのではないかと言う気がします.

  喫茶店であまり長時間騒いで盛り上がるのもアレなので,場所を居酒屋に移して飲みながら色々ボーイズトークをしたり,この日はバチェラ氏の誕生日だったので,3人同時にメールを送信したりしてました.ホテルに戻ってからは始まったばかりのオリンピックを見たりしながら就寝.



  2日目.


取り合えずコーヒー

  旅行では珍しく,良く眠れた上に朝食まで少し時間があったので,起きてからのコーヒータイム.この時の机の上で素早くお湯を沸かしてコーヒーを飲むシチュエーションを大変気に入ったのが,後に電気ケトルを購入した主な理由です.

  朝食の後,2日目は長崎市内が主な行き先だったので,路面電車の駅へ.


路面電車の駅

  路面電車には普段は乗らないけど,電車と言うより自分的にはバスに見えました.線路の上の決まった道しか走れないと言った違いはあるけど,そもそもバスだって決まった道しか走らないし,路面電車は2種免さえあれば乗れるのではないかと思えてきました.実際は操作とか難しいのだろうか.

  そんな事を思いながら,最初はグラバー園へ.


グラバー園に向かう道中

  グラバー園は高台にあるので,電車を降りてからエレベータなどで登って行ったんだけど,そこから見える景色が海も見えたりしてとても良かったです.特に洋風の建物が多く見えるところとか,日本の他の地方じゃ中々見れない.


グラバー園内

  園内.噴水が幾つかあったんだけど,上流は水が綺麗で下流は濁って行くと言う面白い光景も.因みに自分はここで色々な説明書きを見るまで,グラバーと言う人物が何者なのかとか,坂本竜馬とどんな関係があったのかとか全く知りませんでした.最近思うんだけど,ゲーム(に限らず恐らく色々な創作物)などを創る時に,その創る物のジャンルに依らず,歴史や地理の知識は相当役に立ちます.ループ処理の効率化やデータベースの知識くらい役に立ちます.


(確か)別宅

  そんな偉そうな事を言っといて,上図の建物が何だったかを忘れてしまいました.グラバーの関係者の物だったか・・・.


グラバー邸

  グラバー園の本館に位置する建物.去年末の紅白歌合戦で,福山雅治が雪の降る中歌ってた場所が,ここです.自分はその事実を,この写真を撮る直前まで知りませんでした.グラバー邸の側面あたりでヴェハーリ氏とKijokazu氏にその事を聞き,慌てて正面に周り,「すげー!テレビで見たのと同じだ!!」と感動した,おめでたいJuuma氏.


ヒドゥンルーム

  中を見学してると,隠し部屋がありました.天井裏あたりにある部屋で,部屋までの梯子が無かったので,侵入する事は出来ませんでした.

  グラバー園の次は,長崎美術館に向かいました.


祈りの丘絵本美術館

  ・・・の途中で,時間の関係でルートに入れなかった絵本美術館.まさか道中にあったとは.2日目は割りと時間的に厳しい筈だったのですが,実際は意外とすぐ見終わる所もあったので,今思えばここに入る事も出来た気がします.


長崎県美術館

  思ってたよりかなり巨大な美術館.期間限定のアールヌーボー展の観覧料が別料金で意外と高かったので常設展しか見なかったんだけど,思ったほどではありませんでした.寧ろ,無料で見れた県内の小中学生達の作品の方が良かったです.数千以上の大ボリュームの作品数で,絵や立体作品などのバリエーションも豊かでした.単純な見応えで言えば充分にプロの展示を越えてる気がします.

  美術館の後は中華街で昼食.


長崎ちゃんぽん

  前日もちゃんぽんを食べたのに更にちゃんぽん.リンガーハットのも,まぁ,美味しかったんだけど,こっちの方は格が違ってました.今でもこの写真を見るだけでよだれが出ると言う有様です.


動物群

  中華街ではランタンフェスティバル言う催しが成されていて,多種多様なハリボテの動物や巨大な虎が奉られてました.何のフェスティバルだったかは分からないけど,ロックフェスティバルでは無かったような気がします.


路面電車

  路面電車の実物を1度も撮ってなかったので,この辺で撮影.上に何かが付いているだけのバスに見えると言う点では,バスと路面電車の関係は,やる夫とオプーナの関係に似てると言うのが自分なりの見解です.

  そんな事をしながら一行は出島に辿り着きました.中学の社会の時間に習った情報によれば,橋で繋がれた小さな島だった筈なんだけど,今では周囲が埋め立てられて,普通に街中の1区画になってました.出島の外観を撮り忘れたのはその辺が理由です.中の建物はかなりの勢いで洋風でした.


出島の建物内

  資料の説明の中にやたらと「カピタン」と言う語句が使われてて面白かったです.語呂の面白さが印象的でカピタンがどんな意味だったかは忘れてしまいました.


長崎-江戸スゴロク

  スゴロクやカルタも展示されてました.カルタの方は「ウンスンカルタ」と言う物で,Kijokazu氏のゲームコレクタ魂的に重要な物だったらしく,速攻で土産物屋で購入していました.カルタと言うよりはトランプの拡張版みたいなイメージかな.

  出島の次は原爆資料館へ.


原爆資料館

  当時の被害の状況や世界の核実験の資料などが展示されていました.よくRPGの終盤で出てくる「核爆発を起こす無属性の魔法」みたいなのがあるけど,ちょっとシャレにならないような気がしました.

  その後はすぐ近くの平和公園へ.


平和公園

  平和公園の平和祈念像.前日の島原城にこの像の作者の別の作品が色々展示されてたんだけど,筋肉の流れの表現がとてつもなく巧かったです.


爆心地

  原爆の爆心地.ちゃんと新しい花が供えられてました.この辺の放射能汚染とか,どのくらいの期間残ってたのだろうか・・・.

  今回の旅行の観光はここまでで,後は高速バスに乗って空港に行き,お土産を買ったりして,名古屋へ帰るKijokazu氏と別れ,人生3度目の飛行機に乗り,東京へ帰りました.羽田に着いた後は夜遅かったのでラーメンを食べてから帰りました.ちゃんぽん,スパゲティ,ラーメンと,旅行中の食事はほぼ全てが麺類で構成されてた事に気付きました.

  前述の通り長崎の旅行は2度目だけど,前回の旅行では佐世保やハウステンボスで,今回は長崎市内や島原半島と全然別の地域だったので,同じ県に2度行った感じはほとんどありませんでした.まだ長崎半島には行ってないので,いずれはそこに行くのも良いかも知れません.

  飛行機に乗ってる間に地図を眺めてたら,「次は四国に行ってみたい」と言う話に(特に根拠はなく)なったので,次回の旅行,四国の旅の日記も乞うご期待.

記: 2010/03/15(Mon.)



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